ねこグラさま立鯛化計画 その2

〜 バリをおおまかに落とす 〜
まず最初にやること、それはパーツのバリを取る事、というかバリさえとれればほぼ完成です(笑)。

バリ…別名パーティングラインともいいます。これはパーツの表面にある段差のようなラインや余計な素材の事です。これは立体を作る時に型と型とを合わせて作る為に出来るもので、市販のフィギュアなどにもあります。というか多かれ少なかれ、これは立体物には必ずある宿命のライン!!気になる限り、取らなきゃいけません!…しかし、このバリさえなければ面倒なヤスリ作業もなくなって私の人生はもっと豊かで楽しいものにっっ!!…というような何かなんですが、地味に作業して参りましょう〜。

←主なバリ。

ねこグラさまフィギュアだと、まず体の横に沿ってあると思います。このラインを大まかに落としてあるVerと、間に合わなくてそのまま…なVerがあります。すいません、初心者向けキットなのに。

あとは顔パーツの上。これは余計なバリをきっちり落として平にしないと髪パーツがはまりません。これもだいたい落としてあるVerと、時間がなくてそのまま…なVerが…すいませんっ!

できるだけ大きなバリは落としてパッキングしましたが、しっぽ部分や耳など結構あると思います。まずこれをアートナイフで削っていきます。段差をなくすような感じで削っていって下さい。全体的なシルエットラインを崩さなければ、結構ざっくりおとして大丈夫です。あとでヤスリをかけて均しますし。楽に作業したい場合はニッパーや彫刻刀で大きい部分を切り落とし、残ったところをアートナイフで削るのがお勧めです。

ちなみに、このフィギュアはプラスチックのようにみえますが、プラスチックより柔らかいレジンキャストという素材でできている為、ちょっと力を入れただけで削れます。(落とすと簡単に欠けたりするので落下にも注意!)削り過ぎに注意しながら様子をみつつ削っていって下さい。私はしょっちゅう削りすぎます…。

あとこの作業と同時に『気泡を埋める』という作業があります。『気泡』とはレジンキャストで複製する時にできるもので、成形時にレジンの中に残ってしまった空気です。丸く穴が開いている部分があったらそれが気泡です。(↓下の画像の上の髪パーツ部分にある穴がでっかい気泡…。)それがバリを削ると同時に表面に出てきてしまう箇所もあるかと思います。
通常のガレージキットはこの穴をパテや接着剤で埋めるんですが、今回のねこグラさまキットは最初から色を付けた色付きレジンで制作している為、この穴をふさぐ方法がちょっとやっかいになっています。その方法は後で説明します。

ちなみに今回は見えない部分のバリやラインは削りません。
見えないところまで拘ってやっても所詮自己満足!時間のムダ!(自分にいいきかせてます。)

全体が見える体部分と髪部分、あとはパーツを全部はめてみて、バリが邪魔でうまくはまらない所だけ作業します。

前髪パーツをはめたら見えなくなる顔の横のラインや、後ろ髪パーツの裏の気泡など、見えないところは全てそのままでOK。

パーツ全部のバリを削ったら次の作業に進みます。

〜 噛み合わせを調整する 〜
バリを取ったらパーツ同士が組み立てられるようになっていると思います。組み立ててみて全体のバランスを見てみて下さい。

…見ました?(だからなんだ!と言われても…何となく全体がつかめるかと。)

次は髪の毛パーツの噛み合わせを調整します。←横の画像のような感じで、隙間なくきちっと合うように削っていきます。
この時前髪パーツではなく後ろ髪パーツを削って調整した方が上手くいきます。

髪のパーツなんて何で噛み合うように作らないんだ!きっちり合って当然だろう!!とお怒りの皆様、すみませんっ、原型はきっちりつくったんですがこれも複製品の宿命で、成型時に出る熱で歪んでしまってるんです。あとはバリの関係で噛み合なかったり…。

ちなみに削る以外にも噛み合わせを調整する方法はあります。まずは鍋にお湯を沸騰させて、50秒ほど前髪パーツを煮て下さい。レジンキャストという素材は熱を加えると柔らかくなるので、鍋から取り出してまだ熱いうちに前髪パーツと後ろ髪パーツをきっちり合わせて水につけます。すると冷えてそのまま固まります。
その他噛み合わせの悪い部分や、なんとなく曲がっているようなパーツは煮て元に戻す事ができます。あ、やけどにはご注意下さい!

まあ少し位隙間があっても気にしなければ問題ないんですが。

〜 ヤスリをかける 〜
隙間を合わせたら髪の上部分から紙ヤスリをかけて段差を慣らしていきます。

まずは荒目の400番(数字の小さい方がヤスリ目が荒いです。)辺りでこすり、表面がなだらかになってきたら600番→1000番とかけていきます。細かい部分は爪楊枝に紙ヤスリをまきつけてこすります。

この時バットなんかに水を張ってパーツや紙やすりを洗いながら作業するとやりやすいです。(紙やすりは紙とはいえ水とぎOK。)

←画像ではスポンジやすりでやってます。曲面の力の入れ加減が調整しやすいんですよ〜。お勧めですが単価が高い…。

残り全部のぱーツにもやすりをかけていきます。
バリ取りの跡のカッター跡部分や段差が気になる部分を中心に作業して下さい。

表面の跡が目立たなくなったらヤスリがけ終了です!

つづきます